ふさわしい物語
ちょっと遅れたおばあちゃんからの誕生日の手紙に、「生きるとは自分にふさわしい物語を作り上げていくことです。あなたの人生を生きてください。」と書いてあって リビングで洗濯物を畳みながら読んだ私はオイオイ泣いてしまった
私は私にふさわしい物語がわからないけど 自分を嫌いになるのはもう疲れたし人生を憎むのも疲れたし望む方向に進んでいける自分でありたいので自分を許そうと思った
ふさわしい物語を作り上げるなんて そんな力強い言葉があるかよと思いながら心の中で何回も復唱した
私は私にふさわしい物語を作り上げたい
減らない焼き芋
焼き芋が食べても食べても減らなかったら土曜日の夜がずっと明けなかったらどんなにいいだろう
ある時見つけた幸せを 心に穴が空いた時にと思って取っておいても穴の形はいつも様々で 取っておいた幸せでは全然綺麗に埋まってくれなくて 何度も何度も同じことを繰り返しているうちにもう怖くなってしまった
隙間だらけの心は軽すぎて私にはほとんどどこにあるのか分からない
悲しいなら、苦しいなら、それはそれで別にいい
見失ってしまわなければいい
変わらない幸せを求めてしまうのは人間の弱さですか私の弱さですか